質の良いお肉や、様々なお惣菜を提供されている飯塚精肉店さん。
行列ができるほどの人気の秘訣やお客様同士のご縁やあたたかさについてお話しをお伺いしました。
筆者:こちらのお店は創立からどのくらいになりますか?
店主:50年です。2025年11月19日でちょうど50年なんですよ。
筆者:そうでしたか。ちょうど節目の年だったのですね。
こちらで販売されている商品はどんなものがありますか?
店主:お肉屋さんですから、牛肉、豚肉、鶏肉が中心で、あとは総菜ものですね。
筆者:現在販売されているお肉やお惣菜の中で、人気の商品はどちらでしょうか。
店主:メンチカツですね。このメンチは、「アド街ック天国」や「news every.」などで放送されたんですよ。それを見たお客様が遠くから来てくれたりしました。
テレビでも度々紹介されているメンチカツは、玉ねぎやお肉がたっぷり入った「ごろごろ系」とのこと!外見でもボリューム感が伝わります。
うちのお店の近くには大きなスーパーがありますが、そんな中で商売になるっていうのはやはり、ここでしか買えないっていうものをやろうっていうことで、メンチカツ、餃子、モツ煮を中心にやっています。
先日のモツは、(店先の)十字路まで100人くらい並びました。
筆者:100人ですか!大人気ですね!
店主:うちのモツを販売する時は、穴のあいたおしゃもじでモツを500gすくって、そこにスープを2杯入れると700~800gくらいの量になります。買った方は、そこににんじんなどのお野菜を入れればすぐに食べられる。それが人気なんですよ。
筆者:なるほど。手軽においしく食べられるのも人気の理由なのですね。
餃子もよく購入される方がいらっしゃるのですか?
店主:はい、こちらも人気ですよ。餃子はもともと、私がここで肉屋さんとして修業している時に、(2人の)弟たちがどちらも中華料理屋にいたんですよ。それで、私が独立する時に一緒にやろうっていうことで、餃子も始めたのが当たったんです。火付けの元ですよ。
土曜日の15時頃から餃子の仕込みが始まり、次々に焼いていきます。従業員の皆様は、作業しながらも気さくにお話しくださいました。
筆者:そうだったのですね。餃子は、曜日や時間など限定して販売されているのですか?
店主:普段は生餃子・蒸し餃子・冷凍餃子を販売していて、毎週土曜日のみ焼き餃子をやっています。従業員の皆で、4000~5000個の餃子を一気に作って、店頭で焼き出すんですよ。余ったものは冷凍餃子にして、地方発送もします。1箱だいたい150~200くらい入るんですが、それがお盆とかお正月とかになるとものすごい注文が入るんですよ。東京に出てきた方が地方へ帰省する時のお土産に注文・発送して、帰省先で焼くっていうことになります。
蒸し焼きしている最中の餃子は圧巻!見ているだけでお腹がすいてきますね・・・!ひとつの窯に約60個の餃子を敷き詰めて焼いているそうです。
筆者:なるほど。様々な餃子の楽しみ方ができるのですね。
お店の表に焼き餃子の予約表があると伺ったのですが。
店主:はい、ありますよ。
(手書きの予約表の紙を持ってきてくだり)土曜日の朝にお客さんが自転車で来て、書いていくんですよ。紙を2か所くらい置いておいて、「○○さん、何時に何個」
焼き餃子は毎週やっているんですけど、たまに臨時でお休みしないといけない時は、10日前くらいにお店の外のドアに張り紙をしておくんです。
筆者:より多くの方に焼き餃子を確実に食べていただけるよう、工夫されているのですね!
実際に何時ごろから焼き始めるのですか?
店主:15時頃からです。その前から従業員の皆で巻き始めます(
メンチなどの揚げ物のお惣菜は16時過ぎからお店に出します。モツ煮は金曜日限定で販売していますね。大きい鍋2つで100kgほど調理しているところにお客様が並ぶんですよ。
筆者:販売している曜日や時間が決まっている商品もあるのですね。
普段はどういった方がご来店されるのでしょうか。
店主:近所の常連の方は多いですよ。道路の通行の妨げにならないように自転車駐輪場を設けておくと、自転車で来るお客様もいます。
それから、お店の近くに高速道路の出口が出来たので、車でいらっしゃる方もいます。「どこから来たんですか?」って聞くと「(千葉の)館山から来ました」とか「日光から来ました」とか。「高速道路降りてすぐなので簡単に来れますよ」と言うんです。
あとは、「ここのメンチと餃子を食べないと一週間が終わらない」と言って、横浜から来られるお客様もいますね。オートバイで来て、ここでメンチを2個、餃子なら10個くらい食べていくんです。そして、持ってきたリュックに家族の分を買って入れて帰るんです。ありがたいことですよ。
筆者も焼きたての餃子をいただきました。噛んだ瞬間、溢れ出る肉汁・・・!お肉もぎっしりでとても美味しかったです。店内外には、精肉やお惣菜をお買い求めになるお客様で大行列が!!
筆者:様々な方に愛されているのですね!
時期によって行っているサービスなどはありますか?
店主:子育ての商品券、普通の商品券、
それから、年末はうち独自のガラガラポンをやります。1月と2月に有効の、独自の金券が出るんですよ。1000円券、500円券、
あと、ポイントカードは歳末のプレゼントとして5倍つけてあげるんです。
暮れになるとすごいんですよ。
筆者:様々なサービスも、お客様のご縁を繋ぐきっかけになっているのは素敵ですね!
最後に、50年お店が続く秘訣を教えてください。
店主:そうですね、やっぱり、いつ買いに来ても、
うちでしかできないようなことを常に心がけて、
いつ来店しても変わらない美味しさやお店ならではの様々なサービスによって、お客様を喜ばせ続けているひたむきさを感じました。
近所の方も遠方の方も、篠崎にお越しの際はぜひ飯塚精肉店さんへお立ち寄りください!
赤と黄色の屋根や「ギョーザ」ののぼりが目を引きます。左側が曜日・時間限定で提供されるモツ煮込みと餃子のスペース、右側が常時営業する精肉やお惣菜のスペースです。
店名 | 飯塚精肉店 |
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住所 | 東京都江戸川区篠崎町7-16-8 |
電話 | 03-3670-0780 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 日曜日 |