私たちの食の中でも欠かすことのないお米。
今回は、そんなお米の専門店である株式会社オキツさんにおいしいお米を提供するための努力や思いについてお話しいただきました。
筆者:こちらのお店の創業年数をお伺いできますか?
店主:1959年なので、66年ですね。元々は平井なんですよ、創業が。それからこっち(谷河内)に出店してきました。
筆者:そうなのですね。長く営業されていますね!
こちらのお店でお取り扱いしている商品はどんなものがありますか?
店主:お米が主体です。玄米、白米。あとは、店頭にある分つき米(玄米を一部精米したお米)専用の精米機を使って、お客さんに量り売りで精米してサービスしてます。
さらに大きな精米機は、お店の奥にあるんですよ。ちょっと覗いてみてください。
ご案内いただいた店内奥にはなんと、巨大な精米機が数台も・・・!その隣にはお米の在庫が積み重なっており、圧巻の光景でした!
筆者:すごいですね・・・!これが全部、精米機なのですね。
店主:左から玄米入れて、上げて、精米して、上げて、選別して、上げて・・・製品になる。それを量って売る、というシステムです。この精米機は毎日動かしてますね。
筆者:なるほど。こちらで日々新しく精米したものをご提供されているのですね。
お取り扱いしているお米の中でも人気のものはどちらでしょうか。
店主:この辺ではあまり売ってない九州の、佐賀県のお米とか。「夢しずく」、「佐賀びより」ですね。
それから、うちは問屋から取ってる品数も品種もあって、新潟からと、福島の会津から、栃木から、あとは山形。この4県からは作ってる人から直接来てるんです。その人たちが一生懸命作ってくれるからおいしくできるんです。
あと、うちでいま一番食味がいいのは、黄色い袋の「ゆめぴりか」(北海道産)。
ゆめぴりかって何ランクかあるんですよ。ホクレン(JAグループ北海道において経済産業を担う組織)が検査して、タンパク質だとか、色々な数値が合格しないと出してこないんです。その中でも高度クリーンって言って、減農薬栽培の一番上のランクのものがこれです。これはなかなか出てこないですね。
黄色い袋がひと際目立つ、北海道産「ゆめぴりか」。最高ランクのもので、店主も驚く程おいしいそうです!
筆者:かなり厳選された高品質なお米なのですね。
店主:僕らが食べてもびっくりするくらいおいしいんですよ。いろんなお米を食べてきたんだけど、このゆめぴりかは一番最初に食べた時に「これはなんだ!すごい!」っていうことで、ホクレンのほうにお願いして分けてもらってる。
筆者:それは気になります・・・食べてみたいです!
ゆめぴりかはもちろんおすすめかと思いますが、お店としてのイチオシのお米はズバリどちらでしょうか。
店主:作ってる人を応援したいのは、山形の「つや姫」。一般に出ているつや姫とは栽培方法が違うんですよね。木酢米って言って、竹を燃やすと酢ができるんですけど、そのお酢が田んぼに入って微生物を活発にさせて、害虫を減らすという方法です。なおかつ味もよくなります。「雪若丸」も同じ人が作ってます。今これが山形の二大品種ですね。
筆者:やはり、おいしいのですか?
店主:おいしいですね。お客さんついてますから。お米には色々な特徴があって、あんまりモチモチしたのは苦手な人とか、固いのが好きな人とか、中には「お米の味がしないお米ないですか?」って来る人もいますよ(笑)。
なので色々種類を揃えて、満足して買ってもらってるっていう感じですかね。毎回順番に買われて試す方もいますし、お客様の好みを聞いてチョイスしてあげることもあります。専務(息子さん)は五つ星マイスター、僕は三ツ星マイスターを持っているんで、そのあたりのアドバイスはできますよ。炊き方から、はたまたぬか漬けの方法までね。
店内には様々な土地から取り寄せたこだわりのお米や、これから精米して量り売りするためのお米などが並んでいます。
筆者:そうなのですね!幅広くお取り扱いされているからこそ、お客様のお好みのものが見つかるのですね。
様々な県からお取り寄せされているかと思いますが、現地に行かれて実際に食べて「これにしよう」というのを決めるのでしょうか。
店主:元々は、一番気になっていたのは魚沼産のコシヒカリで、品質も値段もしっかりしてるんですけど、田んぼを見て、お願いして作ってもらっていたんですよ。それと同じように山形に行ったり、佐賀に行ったり、新潟に行ったり。うちのせがれが専務なんですけど、足しげく通っていますよ。年に一回か二回は。
農家さんを応援して、いいものを作ってもらったらいい値段で買ってあげる。それをお客様へ提供しています。
筆者:お互いの関係があってこそ、お米を提供できるのですね。
ご家庭用として販売しているものが多いのですか?
店主:そうですね。個人の小売用のお米を力入れて並べていますね。
あと、業務用ですね。中華そば屋さん、日本蕎麦屋さん、寿司屋さん、天ぷら屋さん、海鮮居酒屋さん、焼肉屋さん、病院、デイサービスなどに納めています。
筆者:かなり幅広いですね!オキツさんで提供されているお米をもしかしたらどこかで食べているかもしれませんね。
最後に、お店として力を入れて取り組んでいることはありますか?
店主:信念持ってやってるのは、お客さんにおいしいお米を食べてもらうためにはどういう努力をすればいいかっていうところから行動してますよ。農家さんを大事にするとか、品質を大事にするとか。
あと今は、SNSでの発信。インスタグラムやフェイスブック。これまでの常連さんや近所のご年配の方も来るけど、客層が変わりましたね。遠くから車で来る人もいて、この間は世田谷から来ましたよ。
お客さんから「どうしてこんなにおいしいの?」ってよく言われるんです。それは、お米って精米してだいたい3週間が賞味期限なんですよ。買って長期間置いておくと、ポロポロしてきたりする。だからうちは、たくさん買わせないで、少しずつ買いに来てくれれば毎回新しいお米が食べられるよっていうスタンスで勧めてますね。
様々な努力によって幅広い世代の方においしいお米をお届け続けている株式会社オキツさん。
このお店に来れば、お好みのお米が見つかること間違いなしです!
都道501号沿いに立地し、「米」の看板が目印となります。お車で遠方からいらっしゃるお客様も!
店名 | 株式会社オキツ |
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住所 | 東京都江戸川区谷河内1-20-9 |
電話 | 0120-58-8092 |
営業時間 | 10:00~19:00(土曜日は18:00まで) ※当日配達のご注文は17:00まで |
定休日 | 日曜日、祝日 |
ホームページ | https://okitsu-rice.com/ |