一之江駅より今井街道を北西へまっすぐ進む途中に位置するジュエリーショップ。
商品の仕入れから制作の隅々までこだわり抜き、お客様に愛されるお店作りを続けているHANAJIMAさんにお話しを伺いました。
筆者:創業年数について、改めて何年から営業されていますか?
社長:昭和32年なので1957年10月ですね。創業68年になります。
筆者:長く経営されていますね。こちらで取り扱っているジュエリーや時計の種類を教えていただけますか。
社長:宝石は、例えばパライバトルマリンやパパラチアサファイア、アレキサンドライトなどの稀少石のカラーストーン(色石)ですね。もちろんダイヤモンドもございます。指輪などの製品だけでなく、自分でこんなものを作りたいと思ったら、好きな素材から選んでいただいて手作りすることもできます。
ルース(裸石)の在庫は 5000ピース以上あり、その中から選ぶこともできますし、お持ちいただいた宝石でお作りすることもできますよ。
宝石はそこが一番の特徴です。

香水瓶モチーフのPTエメラルドペンダントネックレス(左)、花束モチーフのPTサファイアペンダント(右)。カラーストーンが目を引きます。
社長:時計に関しては、セイコーの『クレドール』。国産時計です。平成になってから10度近く全国一の販売実績があります。それから舶来時計では『コルム』。こちらも日本でもトップの品揃えでして、コルム専用カウンターを常設している専門店というのは、中々ないです。


2025年新作のクレドール ロコモティブ GCCR997(左)、コルム アドミラル 42 メテオライト(右)。日々を豊かにしてくれること間違いなしです。
筆者:こだわりを持って作られている商品かと思いますが、お客様に人気のものはどちらでしょうか。
社長:カラーストーンの中でもレアストーンって言われる、ネオンブルーのパライバトルマリンという宝石でしたり、色が変わるアレキサンドライト。そして同じく希象石の一つのタンザナイトが特に人気です。

PTパライバトルマリンリング(左)、K18/PTタンザナイトペンダントブローチ(右)。どちらもレアストーンを使用しています。
社長:オリジナルブランドの「加代子ジュエリー」も大変人気です。こちらも同じくレアストーンだったり、少々変わった宝石を使っているんですけれども、このキラキラと輝く宝石をどうしたら一番綺麗に、魅力的にジュエリーとしてセッティングできるか、表現できるかというのを考えて、手触りや付け心地にこだわって 一点ずつ作っているシリーズです。
こちらはご来店いただいた方が実際つけてみて良さがグッと伝わって、そこからリピートをしてくださる方が多いですね。
デザインと作りの丁寧さと、ノンブランドだからこそできる魅力的なお値段は「やっぱりハナジマさんは違うわね!」って言ってもらえるポイントです。
ぜひ実物をご覧になってください。

グリーントルマリンのペンダントブローチ。実物を拝見し、バイカラーの美しさや孔雀の巧妙な造りに心がときめきました。
社長:緑色の宝石の裏側に特殊なカットをしているため非常に目を引きます。また真ん中の部分から上下にうっすら緑と青の2色になっております。
こちらはバイカラートルマリンという宝石です。ギリシャにあるイオニア形式の神殿の柱をモチーフにしています。
さらにこちらは2匹のサギを金やプラチナ、艶出し艶消しなど巧みに使いながら立体的に表現しています。

K18/PTアオサギペンダントブローチ。宝石の美しさはもちろん、金属部分の艶のあり・なしによって立体感が見事に表現されています。
筆者:確かに艶がある部分と艶を消した部分とで、立体感が出ますよね。
社長:そうなんです。
そしてこちらは竜宮城の乙姫様と亀です。乙姫様の服部分は透かしで表現する事で透明感を表現しました。
もう一つはティーポットのペンダントです。こちらはルチルクォーツという、中に金繊維が内包されている宝石ですが、この繊維を茶葉に見立てて、茶壺の中で茶葉が舞っているような様子を表現しています。

K18/PTエメラルドの玉手箱を持つ乙姫様とロードクロサイトの甲羅を持つ亀のペンダントブローチ(左)、PT/K18ルチルクォーツのティーポットペンダント(右)。
宝石やルチルが効果的に使用されており、金属の曲線も相まって本当に動き出しそうです。
筆者:茶壷にお湯を入れると茶葉がふわーっと回りますよね。
社長:そうそう。そして注ぎ口からお湯が滴る様子を、揺れるダイヤモンドで表現をしています。
筆者:こういった一つひとつ丁寧に作られているものにストーリーがあるのでしょうか。
社長:そうです。うちみたいに大量生産向きではないからこそ、一つずつ宝石をじっくり時間をかけてストーリーを作っています。自分たちで色々考えているからこそ、出来上がった作品への想いが強いんです。
例えばお作り直しの時にも、子どもが4人いるから後々4つに分けられるようにとか、いろんな物語をその中に埋め込んでご案内しています。
筆者:本当に素敵です!
社長:この街中の商店街でね、面白いでしょ。
あとは、飼われている犬や猫のモチーフもあります。
大切にしている家族の一員ですから、それを肌身離さず持てるようにと。特に犬のシルエットって犬種ごとにまるっきり違うので、より愛着を持ってもらえるようオーダーで作ります。犬に限らずウサギやリス、どんなものでも作れますよ。
筆者:生き物のモチーフがたくさんあるのですね。
社長:先代デザイナーだったうちの母「花島加代子」から加代子ジュエリーという名前になりました。加代子さんが命の営みというか、そういうものをすごく大切にしていたことも生き物が多い理由かもしれません。
筆者:なるほど。オリジナルでお作りするサービスの他に実施していることはありますか?
社長:最近、毎年夏休みには小学生たちを対象に宝石に触れる体験会や時計組み立て体験会やっています。
そうすると宝石の美しさをよく分かってくれて、中には自分のお年玉を使って買いに来てくれる子もいたりします。後日お母様と一緒に買いに来てくれたりもしますよ。1,000円でもちゃんといいものがありますから。

華やかな1階の店内には様々な色・デザイン豊富のジュエリー、2階には落ち着いた空間に個性豊かな腕時計が並んでいます。
筆者:確かに宝石と言いますと、やはり高価なものというイメージがありますが、お子様からでも楽しめるものもあるのですね。
お客様に商品やサービスを提供する上で大切にされていることを教えてください。
社長:お客様の思いがどんなものかをよくお伺いしたうえで、それならこうしましょうとプロとしてご提案しています。そこをきちんとやっていくのは大事ですね。
筆者:お客様にご満足いただけるようご提案して、お互いにご納得されたうえでということですね。
普段お店にはどういった方がご来店されますか?
社長:時代とともに、どんどん遠方の方が増えていますよね。ホームページご覧になって、ぜひ見たいということで、例えば九州、大阪、北海道など様々な場所からお越しくださいます。
もちろん地元でも、お爺様の代から3代続けて、70年近くお世話になっているような方もいらっしゃいます。
お問い合わせが来て、ご来店いただける方もいらっしゃいますし、遠方で来れない方はZOOMなどのオンライン接客でのやり取りも最近は人気です。
社内の撮影スタジオで撮影した4K画質の綺麗な動画と静止画をお客様に事前にお送りします。高画質でご覧いただくと「わあ、すごい綺麗!」と言っていただき、実物を見るのと同じ感覚で見られるので、お客様としても実物が届いた時に、「思ってたのと違う」ということが少なくなるんです。

役員である花島聖様(左)、代表取締役社長である花島素人様(右)。商品へのこだわりや熱意をたくさんお話しくださいました。
筆者:一つひとつの商品へのこだわりを持ち、幅広い世代やニーズに応えているからこそ、長年愛されているのですね!
最後になりますが、70年間続けてこられる中で、力を入れて取り組んでいることはありますか?
社長:仕入れの審美眼は大切にしています。
それから、宝石と言われるものの中でも特徴がいろいろあります。どこから見てもパーフェクトな宝石もありますが、中には欠点を持つ宝石もあります。でもそれは、欠点でなく「個性」と捉えれば、その宝石は他にはない魅力を持った宝石になりますよね。
お客様が、個性として見てくれるところとそうではないところを上手に掬い、作品にしていくってことです。天然だからこそ、色々なものがあるからこそ、そこがまた良さとして出てくるんです。
光るもの光らないもの、綺麗なものそうじゃないもの。大きく拡大して表から裏までしっかり見てみると、なぜ綺麗なのか、なぜ指触りがいいのかが絶対隠れているんですよ。それを探求していくと、「あ、こうすればお客様は気持ちよく商品をご覧いただけるんだ」とか、「こういう石が綺麗に見えるんだ」とか、そういう風になってくるんです。
ハナジマに来てよかったと言っていただけるお店を作りたい。一人でも多くのお客様に、喜びを超えて感動していただきたいというところですね。
宝石や時計の魅力を探し続け、お客様へ喜んでいただけることを大切にしているハナジマさん。
ぜひ特別な一品を選びにご来店、ご相談してみてはいかがでしょうか。

煌びやかな店構えが際立ちます。お客様が絶えずご来店され、商品をじっくりご覧になったり、ご相談されているお客様もいらっしゃいました。
| 店名 | HANAJIMA(ハナジマ) |
|---|---|
| 住所 | 東京都江戸川区松江7-11-3 |
| 電話 | 03-3652-8740 |
| 営業時間 | 10:00~19:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| ホームページ | https://www.hanajima.com/ |






